屋根カバー

屋根塗装とカバー工法ではどちらが良いのか

家を建てるときやリフォームをするときには、様々なものを決めていかなければいけませんが、多くの工法や材料があって迷ってしまいます。

その建物によっては、環境によって向き不向きもあります。

ちょっとした知識を持っておくことで、業者の方との打ち合わせもスムーズに進みます。

そこで屋根について紹介していきます。

屋根塗装とは

屋根は建物にとって、とても大事なパーツです。

屋根塗装は外観の美しさを演出するという役目もありますが、その大切な屋根を保護するという大きな役割があります。

屋根塗装を行わず、そのままの状態で放置しておくと、屋根が劣化してしまいます。

その劣化した箇所から雨水が入り込み、建物内部に侵食していきます。

やがて雨漏りとなって室内に染み出したり、梁や柱を腐らせ、シロアリの温床になってしまいます。

屋根だけで雨水の侵入を防いでいるというわけではありませんが、雨水の侵入を防ぐ第一関門であるには変わりなく、屋根塗装を適切に行っていくことが建物を長持ちさせる大きなポイントになります。

最近では様々な塗料が開発され、遮熱や断熱効果のある製品を使用することにより、夏の暑さや冬の寒さから建物を保護します。

結果として、冷暖房費の削減につながるのです。

カバー工法とは

屋根塗装に対して、カバー工法というものがあります。

この工法は、既存の屋根の上に防水シートと新しい屋根材をかぶせる施工方法です。

屋根を剥がして張り替える「葺き替え」工事では、非常に手間がかかります。

古い住宅ではアスベストが含まれている可能性があるため、屋根材の処分費が高額になってしまいます。

対して「カバー工法」の場合、解体工事を伴わないので期間的にも短く、コスト的にも抑えることが可能です。

一般的には、「スレート屋根」に「ガルバリウム鋼板」などを重ねるケースが多く、「ガルバリウム鋼板」以外には「アスファルトシングル」や「ジンカリウム」などを用いたりもします。

最近では新しい製品もたくさん展開され、瓦屋根風に仕上げることのできる軽量瓦なども選択することができます。

カバー工法のリフォーム相場は、1平米あたり8000~10000円程度となっています。

切妻屋根や片流れ屋根などのような面が少ない屋根で当然費用は安くなり、方形屋根や寄棟屋根など面の多い屋根は割高になります。

屋根塗装、カバー工法の向き不向き

どちらにもメリット・デメリットがあり、建物の形状、状態、予算、施主の好みを考えて、総合的に最適なものを判断する必要があります。

屋根塗装の場合には、予算は低く抑えることができます。

しかし築年数が進み、屋根自体がすでに劣化している場合には、塗装だけのメンテナンスで終わらない可能性も考えられます。

屋根の材質がアーバニーやパミールなど、塗装のできない材質の場合には不可となります。

カバー工法の場合は、一度カバー工法を施せば、比較的長くメンテナンスが不要になります。

瓦葺きなどと比較して重量が軽くなるため、地震などの心配が軽減されます。

様々な材料があり、家のイメージをガラッとチェンジすることも可能です。

築年数が古く、屋根のメンテナンスが必要な場合にも、カバー工法の方が向いていると言えるでしょう。

まとめ

屋根塗装もカバー工法も、メリット・デメリットがあります。

適合・不適合もあるので、専門の業者に診断してもらうというのは必須です。

素人目では、なかなか判断のつきにくい箇所です。

安心して納得の工法で工事を行えるように、施主側もしっかりとした知識を持っておくということはとても大切です。