屋根工事

屋根塗装に欠かせない縁切りとは?目的や役割を解説

屋根塗装工事の見積もりを取った際、「縁切り」という項目が記載されているのを見たことはありませんでしょうか。
あまり聞き馴染みがない言葉ですが、縁切りは屋根塗装工事には欠かせない作業です。
ここでは縁切りの目的や役割を解説します。

縁切りとは

屋根材は屋根の頂点(棟)から軒先に向かって葺かれているのですが、ただ屋根材を並べているのではなく、一部屋根材を重ね合わせながら葺いてあります。
その為、屋根材が重なった部分には段差が生じているのです。

屋根塗装はローラーを使用することで屋根材に塗膜を張っていきます。
その際、屋根材が重ね合った断面部にも塗膜を張ることになります。
この重ね合った部分に張ってしまった塗膜を、塗装後にカッターを使用して切っていく作業を「縁切り」といいます。
折角張った塗膜を切ってしまう縁切りは、一見すると不要な作業に思いがちです。
しかし縁切りを行わなければ、雨漏りや内部結露が発生してしまうのです。

縁切りの必要性

縁切りをしなければ雨漏りや内部結露が発生してしまうというのは、縁切りをしなければ「毛細管現象」が発生してしまう為です。
毛細管現象とは、細い管状の内側に液体が入ると重力とは関係なく逆流するという物理現象です。
日常的に見られる毛細管現象はティッシュやタオルなどです。
水にティッシュやタオルを漬けると、重力とは関係なく持ち手側まで水が吸いあがってくると思います。この現象が毛細管現象です。
この現象が屋根の断面でも起こってしまうのです。
その為、縁切りを行い、敢えて適切な隙間を作ることで水が逆流しないようにしているというわけです。

縁切りの工事単価

屋根には様々な葺き方があります。
その為、縁切りは塗装後に手作業で行うのが原則となります。
カッターを使って地道に行う作業となり、作業単価は¥800/㎡程となります。

縁切りの代わりとなるタスペーサーとは

屋根塗装工事の見積もりに縁切りが入っておらず、代わりに「タスペーサー」という項目があることがあります。
タスペーサーとは屋根材が重なり合った部分に差し込むことで強制的に一定の隙間を発生させるスペーサーの役割を果たす部品です。
タスペーサーをさしてから塗装を行うことで、塗装後に塗膜が断面を覆うことなく工事を終えることが出来ます。
どちらも屋根を雨漏りや内部結露といった症状から守る為には欠かせない工事内容なので、しっかりと工事項目に含まれているか確認しておきましょう。

まとめ

縁切りは屋根工事に欠かせない工事項目です。
粗悪な工事業者は縁切りを行わないというケースもあるので、縁切りが行われているかの確認は必ず行ってください。
万が一、縁切りしないまま時間が経過して雨漏りしてしまった場合は、早めに雨漏り修理を依頼しましょう。
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