塗膜の劣化

屋根塗装の耐久年数とは?塗料ごとに紹介

屋根に使用する塗料には耐久年数があるのはご存じでしょうか?
耐久年数の長さは塗料の成分により左右されます。
ここでは成分ごとの耐久年数を紹介していきます。
また、それぞれ価格も異なる為、価格も含めて検討してみてください。

屋根に使われる塗料の種類と耐久年数

シリコン系塗料

一般住宅に最も使用されることの多いのが「シリコン系塗料」です。
シリコンは透湿性が高い素材という特性があり、塗膜が剥がれにくいという特徴があります。

耐久年数・・12~15年、価格・・¥2,800/㎡

ウレタン系塗料

ポリウレタンという物質を主成分とした塗料です。
シリコン系塗料より「ワングレード下」という位置付けにはなりますが、現在でも多く使用される塗料です。
ウレタンは弾性を持つ特徴があり、様々な形状にもフィットして密着することが出来ます。

耐久年数・・8~10年、価格・・¥2,300/㎡

ラジカル系塗料

ラジカル系塗料とは2012年より流通が始まった注目の塗料です。
高耐候酸化チタンと光安定剤により、塗膜の劣化(ラジカル現象)を遅らせることが出来るという高機能塗料です。

耐久年数・・15~18年、価格・・¥3,000/㎡

フッ素系系

フッ素系塗料とは、蛍石を原料としたフッ素樹脂を含む塗料です。
非常に高い防汚性、耐久性を誇り、大型商業施設などにも使用されることが多い高級塗料です。

耐久年数・・18~20年、価格・・¥3,500/㎡

耐久年数はあくまで目安

塗料の耐久年数というのはメーカーも謡っているように、あくまで「目安」でしかありません。
それは塗料は環境により劣化速度が様々だからです。
まずは立地環境です。
都内の閑静な住宅街の屋根に塗装されたシリコン系塗料と、湘南の海沿いの住宅の屋根に塗装されたシリコン系塗料と、日差しが強い沖縄の住宅の屋根に塗装されたシリコン系塗料では、それぞれ耐久性が異なります。
他にも、交通量の多い首都高沿いなどに立地した住宅の屋根だと排気ガスの影響を受けやすく、耐久性も短くなってしまいます。
次に塗装する下地です。
一般的にシリコン系塗料とウレタン系塗料では、シリコン系塗料の方が高耐久とされています。
しかしウレタン系塗料は弾性を持つという特徴がある為、下地が凸凹したデザインの屋根であれば、ウレタン系塗料の方が密着度が高く剥がれにくいということもあります。

まとめ

屋根に使用する塗料の耐久性は塗料成分によりそれぞれ異なります。
予算と自宅の環境に合った塗料を選んで塗装を行いましょう。